2006年 08月 07日 ( 1 )

『ある日の手紙』 ⑧

野上さんへ

伊藤静雄という詩人がこう記しています。
「志確かなれば、ひとに独楽の風生ず」と。
「志定まれば、気盛んなり」といったのは
吉田松陰だったでしょうか?

いたずらに幾日も陰気な空模様から逃れるようにして、
ただ2階のアパートの小部屋から枇杷(びわ)の木の葉
そよぐのを眺めやっている次第です。

「志(こころざし)」はある。あるけれども「気盛ん」な状態
には到底達しえません。「志」、つまり「心」の整備もさる
ことながら、環境の整備も急を要するものと考えておる
わけです。

たとえば、「読書というのは書を読むこと、本を読むこと
です。読書に必要なのは、けれども本当は本ではありま
せん。読書のためにいちばん必要なのが何かといえば、
それは椅子です」(『読書からはじまる』――長田弘著)

と、いうようなことをぼくはいつまでも言い訳がわりにして
いる・・・。だが、やはりぼくは「心」の整備をじぶんに課す
べきなのでしょうね。

幼少の頃から好んで見ていたプロレスからぼくが学んだ
ことのひとつに、“人(レスラー)はいつでもなりたいじぶん
(キャラクター・職業)になれる”というのがあります。

折りしもプロレスを観るために通いつづけた、我が愛しの
宮城県スポーツセンターの閉鎖・取り壊しと時期をおなじ
くして、破滅の一途をたどるプロレス界からの決別を宣言
したぼくが、いま大相撲に気持ちを託しているのはただの
偶然ではないのです。

新大関の白鵬が「全身全霊」という今にちでは忘れ去られ
た言葉を己に命じ、先場所(五月場所)に初優勝を飾りまし
たが、まさにいま、ぼくに求められるのは「全身全霊」道を
究めんとする「志」の任じ方なのでしょう。

(文=石垣ゆうじ)
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by momiage_tea | 2006-08-07 23:40 | 石垣ゆうじ


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