2005年 07月 07日 ( 1 )

つむじ曲がりの夏 (7月7日)

6月の終わりに、ボブ・グリーンが著した『オール・サマー・ロング』上下巻(新潮社)を
読破した時点でボクの夏は終わってしまった。邦題でそれぞれ『夏を追いかけて』と
『夏がいっぱい』と題されたこの小説は、高校を卒業してから17年目の同窓会に出席
したかつての仲良し三人組が、もう一度青春の日々を取り戻そうと「ひと夏の旅」に出
かける話だ――。

この作品を読み終えたら「ボクの夏」も始まるのだ! そう勝手に思い込んでいたもの
だったが、今となっては涼しげなジョージ・ストレイトのカントリー・ソングに耳を傾けて、
梅干しののった冷やしうどんでも啜っていると「ああ、夏はもう帰らぬのだな・・・」などと
シュンとしてしまうのであった。

織姫と彦星だけは、梅雨空にもめげず、遥か銀河の彼方で「星迎」の七夕の夜をラヴ
ラヴで過ごしていることであろうが、仙台生まれのボクにとって七夕といえば、8月の
「みちのく三大祭」のことであるから、それもいまいちピンとこない。だが、それももうどう
でもいいことである。夏は終わったのだから。

秋の夜長は読書である。ピート・ハミル著『ニューヨーク物語』、グレイス・ベイリー著
『人生のちょっとした煩い』(以上、文藝春秋)、エドマンド・ホワイト著『パリ 遊歩者の
まなざし』(DHC)、そして、ペーター・バヘーア著『眠る前に読む短いエッセイ』(草思社)
を一気に仕入れてきた。

読むのが異様に遅いボクだから、これらの本の頁をめくり終わる頃には、ほんとうに
夏は終わっているのではないか? 以前、師匠のターザン山本さんが夏に聴くクリス
マス・ソングの愉しさを自分のエッセイに書いていたものだったが、つむじ曲がりのボク
らにはそのぐらいでちょうど良いのかも知れぬ。

(文=石垣ゆうじ)
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by momiage_tea | 2005-07-07 11:08 | 石垣ゆうじ


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