かの国王は、正当に葬られることを望まれた (7月15日)
海とは――咎めることを忘れた父親。
友情とは――何度でも笑える冗談。
男とは――愚かさの具象。
夢とは――儚き小鳥のさえずり。
過去とは――栄光に満ちた廃墟。
女とは――飼いならされた振りをするペルシャ猫。
そんなふうにしてマリーナを後にした。
では、その後は・・・?
茂みの向こうにあるものは・・・
閉ざされた劇場の看板は・・・
歌詞のない歌に込めたのは・・・
すり抜けた手の平は・・・
紙切れの下に隠された誘惑は・・・
老いた陽炎みたいな幻は・・・
泳ぎ疲れた砂浜の果ては・・・
呼び戻されない記憶たちは・・・
向こう見ずな男たちの微笑は・・・
そうするしかなかった夜毎の漁火は・・・
立ちのぼる朝靄に願う希望は・・・
昼下がりになるトランペットの音色は・・・
余すことなく堪能した路地裏の密会は・・・
打ちひしがれた雨の別離は・・・
願わなかった再会は・・・
途切れることを知らない渇望は・・・
そうすることで見えてきたものは・・・
乗ってみる価値のある大波は・・・
きれいさっぱり消えることだ。
未練を残して退場することだ。
網を引く手を早めることだ。
耕すことだ。そして、お寝んねすることだ。
■
(文=石垣ゆうじ)
友情とは――何度でも笑える冗談。
男とは――愚かさの具象。
夢とは――儚き小鳥のさえずり。
過去とは――栄光に満ちた廃墟。
女とは――飼いならされた振りをするペルシャ猫。
そんなふうにしてマリーナを後にした。
では、その後は・・・?
茂みの向こうにあるものは・・・
閉ざされた劇場の看板は・・・
歌詞のない歌に込めたのは・・・
すり抜けた手の平は・・・
紙切れの下に隠された誘惑は・・・
老いた陽炎みたいな幻は・・・
泳ぎ疲れた砂浜の果ては・・・
呼び戻されない記憶たちは・・・
向こう見ずな男たちの微笑は・・・
そうするしかなかった夜毎の漁火は・・・
立ちのぼる朝靄に願う希望は・・・
昼下がりになるトランペットの音色は・・・
余すことなく堪能した路地裏の密会は・・・
打ちひしがれた雨の別離は・・・
願わなかった再会は・・・
途切れることを知らない渇望は・・・
そうすることで見えてきたものは・・・
乗ってみる価値のある大波は・・・
きれいさっぱり消えることだ。
未練を残して退場することだ。
網を引く手を早めることだ。
耕すことだ。そして、お寝んねすることだ。
■
(文=石垣ゆうじ)
by momiage_tea
| 2005-07-15 23:59
| 石垣ゆうじ