大相撲の八百長問題について

八百屋の長兵とかいう囲碁の名人が、相手である相撲の親方にわざと負けてやったのが
「八百長」の語源らしい。それはインチキというよりもむしろ長兵の思いやりと気まわしが感
じ取れる美談でさえある。これとは別に、江戸の横綱谷風と大阪の横綱小野川が対戦した
さい、勝敗の判定が微妙な一番をあえて「預かり」とし、引き分けにして、互いの藩の威厳
を保つというやり方が、この二大横綱の一件に限らずら相撲界にはいくらでもあったのだ。

現代でも地方巡業では当たり前のように、ご当地出身力士に花をもたせ、お客さんを喜ば
せるのが通例となっていてる。それを観たからといって私たちは別に八百長だとは思わない
はずだ。この度の大相撲の八百長事件はそうしたものと区別して意見しなければならない
だろうが、だとしても、私は相撲界に古くからはびこってきたにちがいない八百長相撲を黙
認したいと思っている。

今回の騒動もインチキして白星を勝ち(買い)取ったのが問題なのではなく、安易に力士と
してのプロ魂を捨て去ってしまった、土俵人格の欠落者が大勢いたということの方が問題
なのだ。いずれ八百長をやるなら、当人同士の目配せひとつで成立させるべきであって、
メールはおろか仲介役をはさんでやる事柄ではなかったはずである。(彼らは力士としても
八百長屋としても半人前だったということだ)

それにしても八百長が取り沙汰されている力士のメンツといったら笑ってしまう。選挙に例え
るならいずれも当落線上を行ったり来たりしているうだつの上がらない力士たちばかりだった。
まあレベルの低い人間はどの世界もおんなじで類は友を呼ぶものなのだろう。だから私はこ
の問題についてああだこうだいっているワイドショーやスポーツ紙の論調にも関わらないこと
にしている。まして相撲を知らない政治家に意見を求めるなど論外である。触らぬ神に祟りな
しというように、なんでもほじくればいいというものでもないのだ。

(文=石垣ゆうじ)
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by momiage_tea | 2011-02-04 22:35 | ゆうじ × TOMOt


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